2016年2月27日土曜日

Star Ship's log -コズモノーツ・ヴォスノイク航海日誌

■第1章「pallarel code」 
1:Starship -overture
【試聴】Starship overture

-Asteral Cy-Scope 211-2c-
Starship V  Fractor、航海士ヴォスノイクより、アステラへ。
無事、惑星再起動プログラム「パラレル」回収、これより帰還せり――。


【語べ、カーラによる回想記1】
理性を司る分散型AI「NAD」、同じく、感情を司る「YON」による先導のもと、栄華を極めた碧の星アステラ。しかしヒト類の行き過ぎた繁栄と文明の進化はNADの予測を超え、環境変化による滅亡への道を辿っていた。残された時間はあと僅か。NADとYONによって選別された星間飛行士ヴォスノイクは、かつて月面で発見された古代遺跡「叡智の石碑」が記す惑星再起動プログラム、「パラレル」回収の任務を受け、未確認異星系に存在する惑星、フォルデラル・ヴァッファへ向かう。アステラに碧の日々を再生させるために。

2:Cygnus X-1
【試聴】Cygnus X-1

-Asteral Cy-Scope 211-4C-
Starship V  Fractor、航海士ヴォスノイクより、アステラへ。
白鳥座X-1にてブラックホールを確認、シンクラスターエンジンに異常発生――。

【アステラ 制宙管制室ログより】
-Asteral Cy-Scope 211-4G:001
惑星フォルデラル・ヴァッファにてパラレルのソースコードを回収し、アステラへの帰還途上にあったStarship V  Fractorより、レベル7の緊急星間通信を受信。

-Asteral Cy-Scope 211-4G:018

シンクラスターエンジンのトラブル発生を確認した直後、Cygnus X-1周辺でサブスペースレーダー上よりStarship V  Fractor、消失。現在位置不明

NEW
3:アステラの陽
【試聴】アステラの陽

-Asteral Cy-Scope 551-4C-
Starship V  Fractor、航海士ヴォスノイクより、アステラへ。
白鳥座X-1のブラックホールよりワームホール通過、現在位置E02MRA8、アステラを視認――。

【語べ、カーラによる回想記2】
ブラックホールを抜け、Starship V Fractorが辿り着いた先は、赤い砂と岩に覆われた、滅びの惑星と化した未来のアステラ。有機生命の存在しない死の星でヴォスノイクを待っていたのは、「YON」だった。YONは、ヴォスノイクに語る。NADが目論んでいた惑星再起動とは、アステラを終焉へと導くヒト類の駆除、そのためのパラレルの回収。しかし、NADが起動させたパラレルは誤動作を起こす。惑星を火が焼き尽くし、全ては滅んだ。NADの反乱を予期、自身を虚数空間へとバックアップしていた、YONだけを残して。

(to be continued)

2016年1月23日土曜日

シャルザールの方舟 lyrics

1. Fractor - Star Ship -return 

Frac 2 R
終焉を待つ 扉は開き
Trip to Past 篝火が燃え 海路を揺らす
Frac 2 R シグナスの先 座標は月へ
Pass to Past 終章は流転 行く先は過去

Frac 2 R 千年を超え 序幕は降りて
Trip to Past 伝令の声 高炉を廻す
Frac 2 R  シグナスの涯て 帆先はテラへ
Pass to Past  新章の流船 進路は現

遥かの海から 目覚めの惑星へと

高らかに響けよFractor
超加速 切り裂けCluster
雷鳴を轟かせ Fractor
粒子線走り抜けPulstar

嵐の海から 目覚めの朝へと



3.夢宮都市シャルザール

叡智の燈 時を廻す 電宮のシャルザール
造られし星瞬く 極夜の都シャルザール
帰還讃え 歌がコアを振るわす
「目覚めの時はすぐ」 アゴラに伝うカーラの声

錆びた風 磁輪廻す 電宮のシャルザール
築かれし天啓の都 方舟のシャルザール
虚構の都市で人は 黎明を待つ
「旅路の果てはすぐ」 前途を示すカーラの声

5.Reboot

紅に染まる雲を遥かに 青の軌道 空に残して
翔ける鳥は風を背に受け 声が示す北の涯てへと
翔ける鳥は影を拂って 螺旋描き夜を射抜いた

軋む鉄の羽音響かせ 影が君の前途さえぎる
走る火馬の砂塵舞い散る 声が示す果ては西へと
走る火馬は群れを離して 蹄鳴らし夜を貫く

凍る丘に塔が聳える 冬の獄 眠り放たれ

翔ける鳥は風を背に受け 声が示す北の涯てへと
翔ける鳥は影を拂って 螺旋描き夜を射抜いた
走る火馬の砂塵舞い散る 声が示す果ては西へと
走る火馬は群れを離して 蹄鳴らし夜を貫く


6.惑星の方舟

方舟は静かに 虚空へと船出して
揺り籠の景色は 白い陽に薄れてく
眠りへと誘う 偽りは母の声
嘆く間も与えず 静謐が夜を纏う

ヒトの罪 すべて秘めた惑星に 夜が降りて
かりそめの夢と 知らぬままに ヒトは眠る

方舟は静かに 無窮への門を開き 
舞い降りた滅陽が 閉ざされた街照らす
5番目の使いは 千億の日々を巡り
残骸の記憶に 絶やされた意図を知る

ヒトの罪 すべて秘めた惑星は 朝を迎え
醒めもせぬ夢と 知らぬままに ヒトは眠る 

7. Cy-Seeker

夢の丘に旗を立て 風の行方 仰ぎみる
惑星の目覚め 向かう先 君を連れて旅立って
戻れない日々 もう一度目指して

君の手が術を変えていく 始めから あの日から 過去を
君の目が全て見据えてる 始めから あの日から 今を
君の手が全て変えていく 始めから あの日から 過去へ
君の目が全て見据えてる 始めから あの日から 未来

老いた風を背に受けて 時の波を遡る
宇宙を舟よ 進めよと 君の声がエコーする
繰り返す日々 もう一度巡って

君の手が術を変えていく 始めから あの日から 過去を
君の目が全て見据えてる 始めから あの日から 今を
君の手が全て変えていく 始めから あの日から 過去へ
君の目が全て見据えてる 始めから あの日から 未来


始めから あの日から 過去へ
始めから あの日から 今へ

2015年4月25日土曜日

parallel code lyrics

03.アステラの陽

声も無く惑星は止み 赤の砂 地を覆う
影さえも応えずに 舞う塵が無を刻む
祈り尽き果て 絶える息吹が

翳る陽を冬が追い 散る花に夢が朽ちる
祈り尽き果て 絶える息吹が

05.パラレル・コード

光射し そびえるリアクター テラを指す起動は無音を
重加速 轟くリアクター 此の地への確立の分岐は?

(パラレルはどこに?)古い
(バイナリの塔に)風の
(パラレルは何処に?)軌跡
(パラレルは其処)巡って

光浴び そびえるリアクター テラを追う軌道は無限を
急加速 地鳴らすリアクター 此の惑星へ曲率の座標は?

(パラレルはどこに?)古い
(バイラルの群れに)歌の
(パラレルは何処に?)記憶
(パラレルは其処)辿って

地の祈り 照らせ 呼べ パラレル
陽の息吹き 灯せ 目覚めよ パラレル
地の祈り 照らせ 行け パラレル
陽の息吹き 灯せ 廻れよ パラレル

(パラレルはどこに?)古い
(バイアスの渦に)君の
(パラレルは何処に?)記憶
(パラレルは此処)辿って

06. Star Ship-Voyage

また繰り返す日々は まだ残された意図
緑の樹々は 遠い風にそよいで

また再来の日には まだ幾千の岐路
緑の日々を 馳せて歌が零れる

波しぶき立てて 帆を掲げた 船が走る
風を切り 旗を閃かせて あの惑星へと

また繰り返す日々は まだ戻れない帰途
百緑に咲く 花は野辺に広がり

また再生の陽には まだ幾万の未夜
百群の空 渡る鳥が羽ばたく

波しぶき立てて 帆を掲げた船が走る
風を切り 旗を閃かせて あの惑星へと

また再会の日には まだ幾億の季世
面舵を月に向けて 船は旅路へ

波しぶき立てて 帆を掲げた船が走る
風を切り 旗を閃かせてあの惑星へと